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dai さんの日記

 
2018
11月 2
(金)
18:52
檸檬(Lemon)
本文
『ビブリア古書堂の事件手帖〜扉子と不思議な客人たち』 
三上 延  メディアワークス文庫


2018年を代表する邦楽を1曲だけ挙げろと言われたら、たぶん米津玄師の“Lemon”だ。
(呼応の副詞を全力でガン無視―私の国語を受けている良い子のみんなは真似しないように)
近しい人を突然亡くした衝撃と後に残る苦い後悔、せつない。


りつくさ中1英語。形容詞の復習をした時、語彙を膨らます意図で対義語などをたくさん挙げてもらった。
difficult⇔easy
sweet⇔bitter
happy⇔sad
and so on …

「せつない」が生徒から質問で挙がってちょっと考えた。
“sad”だとちょっとニュアンスが通じないかなあ、などと即答。


本書は前回紹介した『神様たちの…』とともに京都の丸善書店で購入。店がつけてくれるブックカバーは白地に黄色のアクセントである。

思えばビブリア古書堂とは長い付き合いだ。1巻から出るたびに買って読んでいた。主人公である栞子と大輔の関係がじれったく、ずるずると7巻まで引っ張られた。本書はその前作から7年後、つまり2018年現在のビブリア古書堂を描いたものである。栞子が娘の扉子に本にまつわる物語を聞かせる、という体で書かれている。
なんや、結局ふたりは結婚しとったんか〜い。

第四話内田百『王様の背中』では主人公ではなく犯人目線で描かれている。不思議な感じがしたが結末まで読んで納得。ところで彼の行為は窃盗罪、それとも詐欺罪?


そういえば私が高3当時はやたら北海道に憧れていたが、中3当時は京都が好きで、何かと理由をつけてはしょっちゅう遊びに行っていた。丸善が復活したのはもう少し後の事だ。
また中3当時が、おそらく生涯で一番読書をした(注1)時代だったと思う。樋口一葉とか梶井基次郎とか読んでたくせに、そういや漱石や太宰には見向きもしなかったなあ。


注1:活字の本が1年間に200冊程度、漫画の単行本(したがってジャンプやマガジンはカウントしない)が150冊程度。読んだ本のタイトルなどを手帳にメモしていた。図書館と漫画喫茶(今のネットカフェとはずいぶん趣が違う)に通いつめたものだ。(勉強は?)今でも活字処理量は変わらないと思うが、今は圧倒的にインターネットが多く、紙に印刷された活字を読む量はめっきり減った。時代は変わったものだ。
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