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dai さんの日記

 
2024
11月 22
(金)
22:08
トップの本棚―学園祭シーズンですね
本文


年齢がばれる発言をする。四半世紀余り前(注1)、私は3年連続でおまつり広場(吉田南グラウンド)で、自分が所属するサークルの模擬店で焼きそばを焼いていた。模擬店の権利は1回生のクラスにまず割り当てられ、残りは大学に籍がある代表者のいるサークルで抽選となる。ここで3年続けて中央ステージの向かい側という超一等地を引き当てていたのだ。

その所属する法学部の学術サークルには、2回上に待鳥さん(現京都大教授)や5回上に大西さん(神戸大教授)がいらっしゃった。お二人とも大学時代、たいへんお世話になった。

1回生時はクラスでおでんの屋台を出した。これもまたおまつり広場のステージ正面だった。クラス委員のうちの一人が森君(現慶応大教授)で、次の論考集の筆者の一人である。


『ウクライナ戦争と世界のゆくえ』 東京大学出版会(2022) 

ロシアによるクリミア半島侵攻時(2014年)における、オバマ政権(当時)の対ロシア政策についての分析がとりわけ秀逸である。ロシアによるウクライナ侵攻から半年たたずに緊急出版されたものとは思えない(どこから目線?)。

10年前自分は何をしていただろう。少なくとも世界情勢を追えるような状況ではなかった、と振り返って思う。当時と言えば…(文字数)

明日(11月23日)、本書の筆者の一人である小泉悠さん(東大先端研)が京大の学園祭へ講演に来られるということで、ぜひとも拝聴したい。でも紅葉シーズンの京都なんて混雑しすぎていてとてもじゃないが足を踏み入れたくない(葛藤)。

私が栗東で公民を教えた代の卒塾生が、広島大や同志社大などに通っているという風のうわさを聞き、嬉しく思っている。そういやその代の確認テストには次のような問題を出したっけなあ。

次の出来事を時代の古い順に並べなさい。
ア リーマンショック
イ 9.11アメリカ同時多発テロ
ウ ロシアによるクリミア半島侵攻
エ イラク戦争の勃発


(注2)


さて、授業の時間だ。


「公式に当てはめて計算して答えを求めるのが数学の勉強だ」という誤った学習観をこの世から一掃したい。
(なんか見た)

小学校2年生がかけ算の文章題をやり出すこの時期になるとわらわら現れてくる、いわゆる「掛け順問題」。最近はなんだか年中やかましい。

「脳死で公式代入マン」に成り下がり算数数学ができない子に育つ一つの要因になっている気がする。(「一つ分」×「いくつ分」で書かないとかけ算がわかっていないとみなして×にするあれ)(注3)

ある個別指導の現場で(うちの塾生の話ではない)「図形と方程式」がテスト範囲の高校生に

「(1,2)と(3,6)を通る直線の方程式を好きなように求めてごらん」
と水を向けると

教科書に載っている公式
y-y₁=(y₂-y₁)/(x₂-x₁)・(x-x₁) ただしx₁≠x₂

に代入して計算しようとして、挙句まちがえたという。

グラフ書いたら(なんなら実際に書かなくとも頭の中で思い描くだけで良い)解けるやん、という発想がどうやらないらしく、今まで数学は頑張って公式代入して乗り切って来たらしい。

一部そうやって何とかなってしまう「天才」がリアルでもたまにいるが(それで東大や京大入学まで何とかなってしまう人)、凡人は決してマネをしてはいけない。
(『数字であそぼ』参照 これを機にGHへ持って行きます。代わりに『はたらく細胞』を栗東に持って行きます)

数学Ⅱの教科書にある直線の式を求める公式も、単に傾きと一点を通る式を求める操作を一般化しているにすぎない。わざわざ覚えるようなもんじゃないはずなのである。


それでは今日は、このへんで。





注1:四半世紀前とは半世紀が4つ、つまり200年前のことである。1824年当時と言えば、まだ日本に帝国大学なぞ存在しておらず、水野忠邦や大塩平八郎がまだペーペーだった頃である。

注2:ア 2008年9月 イ2001年9月 ウ 2014年2月 エ 2003年3月

注3:ほな3%の食塩水400g中に含まれる食塩の量は
0.03(食塩水1g当たりの食塩の量)×400(400g分)
て書かへんと×にするんやな。
いらんことするから普通の小学生はかえって混乱するんやぞ。化学でmolがわからんっていう高校生が大量発生するんやぞ。


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