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TOP  >  TOPブログ  >  dai  >  つれづれ  >  daiの入試問題研究Vol28. R6年一般入試数学・理科

dai さんの日記

[2024-5] 
 
2024
5月 18
(土)
22:16
daiの入試問題研究Vol28. R6年一般入試数学・理科
本文
R6年度滋賀県立高校入試の結果について考察





毎年数学を中心に試験当日の感触を述べ、教育委員会が「結果のまとめ」を出したところ答え合わせをしている。今年は当日解いた感想を公表していなかったので今これを公表すると後出し感が否めない。


入試当日に今年の数学を解いた感触としては「昨年よりさらに易化。平均48点標準偏差21点程度」か。記述で部分点をどこまで拾うか(高校ごとに任されている)で前後するだろうから何とも言い難いが、膳所だったら合格者平均点は80点を超えたあたり、といったところか。

うちの数学苦手さん(実践で毎回30点程度しか取れていない子)も「1は全部できた。2以降もできるところ(証明とか、文章題とか)は書いた。50点くらいはなんとか取れてそう。」とか言ってたし…

理科も思ったけど、公立高校なんだしこういうのでいいんだよ。難問奇問の類は必要ない。
ただし、理科は字数制限がある記述が復活したけど、あの字数制限って要るのかな?その方が採点基準を合わせやすいとかかな。

先に言い訳をしておくと、この世代の中学生、数学を見ていないのよ。実際全然感覚があっていない。難易度の感触は大外れであった(恥)。


県教委発表の資料によると、
平均41.2点(昨年比‐4.5点!)、標準偏差22.7。

平均点は去年より低いし、上と下の差は大きくなっている。0点取る子の割合は少し減ったが、10点未満で7%あまりと下の方は学力が崩壊しているのがわかる。


設問ごとに見ていこう。


大問1 
(1) 3×(‐4)+7 去年も同じことを言った気がするが、これで90%を割る滋賀の中学生って…

(2)の分数の引き算で83%、(4)の連立方程式(典型)は75%。これらはそんなもんか。

(6)の式の値が55%。あんまり高くない。
(7)の半球の体積は42%あるんよね。意外と高い。
(9)の箱ひげ図58%は納得。


大問2

正多面体について考察する問題。(2)の記述が一番書きにくそう、と思っていたら案の定1.8%。「点Pを通る2本の直線」が正解とされているが、「点Pを通る任意の直線」だとどのように採点されたのだろう。ちょっと気になる。

ともあれ、他の問題も軒並み出来が悪い。
「正八面体の表面積」が一番出来がいいってどういうこと?


大問3

速さの文章題。簡単やんって思っていたら、「グラフ書け(2)②」がたったの2.7%。ひょっとしてダイヤグラムって今どきの高受大手塾ではほとんどやらないの?

(今年の各塾の夏期講習で泥縄している未来が見える)


大問4

円がらみの平面図形アラカルト。
(1) 作図、「接線引け」ってすごく普通になった。近年滋賀の作図ってずっとひねくれてた印象なんよね。
(2) 証明も手数が減って、普通の問題になった。10%あまり。
(3)の面積も易しいなあ(8.9%)。これ易しいって思わない層は膳所止めた方がいいよ(煽り)。


思ったより平均点が低かったけれど、逆に言えばこれで十分差がつくということか。


それでは今日は、このへんで。




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