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DANZEN さんの日記

 
2006
10月 19
(木)
20:00
二人は枯れすすきーーー
本文

秋の七草を言えない日本人が非常に多いというニュースがありました。



秋の野に 咲きたる花を 指(および)折り かき数うれば 七種(ななくさ)の花
 萩の花 尾花葛花 撫子の花
女郎花 また藤袴 朝顔の花  Byオクラ



リズムで覚えると一番ですね。

秋が日毎に深まって行きますね。
景色がどんどん秋色に染まっていくのを観察しながら、通勤を楽しんでおります。


秋色とは何色なのでしょうか。

憶良が詠んだ秋の七草の尾花とはススキのことであります。

芒(ススキ)の枯れた薄い茶色などに代表される渋い色なのでしょうか?

草(緑)が亡くなるから芒。
色が薄れていくから薄(ススキ)。

穂が夕暮れの風に銀色に棚引くので美草(ミクサ)ともいいます。

同じイネ科の稲が黄金に染まる黄昏時に、与謝野蕪村は詠みました。




 山は暮れて 野は黄昏の芒かな





秋はほんとに美しいのです。

それだけでなく、水原秋桜子はこうも詠みます。



 わが頬にふれてあたたか枯芒





秋は心がホッとするのです。

枯れススキなんていうと「昭和枯れススキ」なんて歌の影響か、良いイメージがなくなりますが、本来はそうではないのですよ。


まぁ、芒も良いのですが、鮮やかな緑から茶系への変化の間に、何とも言えない自己主張をする秋色を忘れてはなりません。オレンジの鮮やかさを。


通勤途中の風景です。







私はこういう道を日々ドライブして滋賀へ参るのであります。
大変気持ちがよい道です。
冬になるとどうなるのかを考えるとちょっと嫌ではありますが。
横は川なんですよねぇ。滑って落ちたら嫌だなぁ。


この道を抜けると土手に2本、柿の木が生えているのです。

首が痛いのでソロリソロリと土手を這い上がりまして、ハイ、チーズ。




美味しそうでしょ?!

もちろん、捥ぎ(もぎ)取らせて頂きました。4個だけ。
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