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dai さんの日記
2025
7月
1
(火)
14:55
本文
スマホが普及し、SNSが発達するにしたがって、本を読む時間は確実に減っている。昔は、それこそ中学、高校時代は忙しくなればなるほど、とりわけテスト前などは現実逃避して本ばっかり読んでいた記憶があるから、「忙しくて本が読めない」わけではないのだろう。
いっぽう、SNSによる本の出会いも確実にあって、SNSで知った本をリアル本屋で探しに行く、ということもよくある。原則として本棚には単行本を置かないようにしているが、文庫になることは期待しにくい(児童書はレーベルによっては青い鳥とかつばさ文庫で出るかもだけど)という理由で次の2冊を置いている。
長谷川まりるの『杉森君を殺すには』(2023.12.8記事「ちいかわ」で紹介)
天川栄人の『あるいは誰かのユーウツ』(2024.10.10記事「誰もが通る道」で紹介)
今日はGH校の本棚2段目(2025.6.30現在)に置いている本を紹介しておこう。
本棚の本は、わたくしdaiが中高生時代に出会っていたら嬉しかっただろうな、と思うおススメ本を中心に塾生の閲覧に供している本の数々である。
右から
『そこをなんとか』(麻生みこと 白泉社)1~3
弁護士2007年問題(注1)をなんとか勝ち抜いてきた新米弁護士 改世楽子の奮闘記。
『数字であそぼ』(絹田村子 小学館)1~7
高校までその卓越した記憶力だけで乗り切ってきた横井君が名門大学の理学部数学科に入るも初日の授業で心をバキバキに折られる。
『賢者の学び舎』(山本亜紀 小学館)1~5
防衛医科大学で学ぶ学生たちの青春。
『冬季限定ボンボンショコラ事件』(米澤穂信 創元推理文庫)など「小市民」シリーズ全部
アニメは終わったけれど2期OP「火星人」(ヨルシカ)は帰りの車の中で絶賛ヘビロテ中。
『青い春を数えて』(武田綾乃 講談社文庫)
もう数年前の話になるが、都立日比谷高校の入試問題で当時単行本発売前だったこの本の一節が出題されたのはびっくりした。
『退出ゲーム』『初恋ソムリエ』(初野晴 角川文庫) 「ハルチカ」シリーズ
橋本環奈がチカ役の映画はこけたが、原作はおもしろい(つばさ文庫にも入っているし小学生でも余裕で読める)
『女神のサラダ』(瀧羽麻子 光文社文庫)
それぞれの事情を抱えて農業に携わることになった女性たちの成長物語。
『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』
『鳥類学者、無謀にも恐竜を語る』(いずれも 川上和人 新潮文庫)
『恐竜まみれ』(小林快次 新潮文庫)
子ども科学電話相談でおなじみバード川上とダイナソー小林による珠玉の科学エッセイ。夏の読書感想文の題材として敢えて推したい。
『夜のピクニック』(恩田陸 新潮文庫)
第2回本屋大賞作品。あの頃の本屋大賞はよかっ…、いやなんでもない。
(なお第1回が『博士の愛した数式』(小川洋子)である。)
『くちぶえ番長』(重松清 新潮文庫)
小4テキストの物語文の出典はこれ。続きが気になる子は夏休みに全文読んでみよう。
『素数の音楽』(マーカス・デュ・ソートイ 新潮文庫)
『フェルマーの最終定理』(サイモン・シン 新潮文庫)
『オイラーの贈り物』(吉田武 ちくま学芸文庫)
私が独断で選ぶ文庫で読む数学三部作。意欲ある中高生に。
角川ソフィア文庫から
『論語』 (孔子)、『枕草子』 (清少納言)
SDP文庫から
『たけくらべ』 (樋口一葉)
岩波文庫から
『市民政府論』 (ロック)
『社会契約論』 (ルソー)
『自由論』 (J.S.ミル)
それでは今日は、このへんで。
注1:弁護士2007年問題とは、新司法試験の実施、司法修習所の定員増に伴い、多くの新人弁護士が職にあぶれる事態となった問題。
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