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TOP  >  TOPブログ  >  dai  >  つれづれ  >  daiの入試問題研究―令和7年度滋賀県立高校入試について(即日版)

dai さんの日記

 
2025
3月 6
(木)
15:11
daiの入試問題研究―令和7年度滋賀県立高校入試について(即日版)
前の日記 カテゴリー  つれづれ
本文
毎年恒例の誰得?企画(筆者が恥をかく未来しか見えない)をやってみたい。なお以下の考察は特定のキャラクターを想起させるかもしれないが、原稿を動画に起こしてYouTubeにうpする予定はないのであしからず。



ず「今日は2025年(令和7年)3月5日実施の県立高校入試の学力検査問題を振り返っていこうと思うのだ。そんなに簡単ではなかったと思うのだ」

め「例年通り記述が多くて書くのが大変だったわね」

ず「まずは国語なのだ。大問1のコミュニケーションに関する論説問題はテーマも設問も普通の問題だったのだ」

め「70字の記述を適切にこなせるかどうかで、多少差がつくかもね。手が止まっちゃって1文字も書けない子も結構多いらしいからね」

ず「大問2はやっぱりと言っていいと思うけど、しっかり随筆だったのだ。それも小川糸なのだ。しっかり流行りに乗っかっているのだ」

め「問題用紙の都合で長尺の物語文は出しにくいのかもしれないわよ」

ず「じゃあ来年も小説は出ないのだ?」

め「それはわからないわよ。試験制度の改正に合わせて問題用紙のレイアウトもリニューアルするかもしれないし」


め「で、数学はどうだったの?」

ず「大問1はいつも通りのセットなのだ。こんなの全部できて当然なのだ。38点満点でバチコリなのだ」

め「じゃあ、(7)の答えは何て書いたの?」

ず「そりゃあ24πに決まってるのだ。円錐の表面積の求め方そのままなのだ?」

め「でも、問題文は『側面積を求めなさい。』って書いてあるわよ」

ず「ぐえぇぇ」

め「(8)の確率も出来ている子は意外と少ないかもね。反比例のグラフで思考停止してしまう子もいるかも」

ず「さすがに塾に行ってる子はほぼ同じ問題を一度はやったことがあるのだ」

め「やったことがある、と当日確実にできる、は違うからね。正答率は半分を大きく割り込むわよ。大問1の平均点は38点中23点程度になるんじゃないかしら」

ず「大問2は図形の問題なのだ。(1)は図形と見せかけてただの1次方程式の文章題だったのだ」

め「作図も随分典型的な構図だったわね」

ず「(3)①の証明も簡単だったのだ。証明すべき三角形さえ見えれば合同条件はすぐに見つかるのだ」

め「見た目の複雑さでギブアップした子も意外といるかもね」

ず「(3)②はひどいのだ。HIを含む三角形とIGを含む三角形はどう見ても相似じゃないのだ。こんなのやったことないのだ」

め「△ABCと△GBCの周の長さが等しい、をどう使っていいかわからなかった子も多そうね。正答率が1%に満たない問題になりそうね」

ず「大問3は放物線のグラフと式の問題なのだ。これも(2)までは普通の問題なのだ」

め「(1)の「x軸について対称」、とか(2)の「A,B間の距離」で何をすべきかわからなかった子はいるかもね。今の中学3年生は「三平方の定理の利用」をどれくらい習熟してるのかしら?高校の先生が想定しているほどの正答率にはならないかもしれないわね」

ず「(3)では点Pのx座標をtとおくよう指示されていたのだ。文字式になるととても難しく感じるのだ」

め「特に②はやるべきことが見えにくいわね。今年の神奈川県の類題よりはやりやすそうだけど。OCを共通の底辺として高さの比をとればいいだけなんだけどね」

ず「こんなのごく1部の人しかできそうにないのだ。正答率は1%を大きく割り込むと思うのだ」

ず「大問4は2025問題だったのだ。規則性の問題でなかなか面白かったのだ」

め「この規則で初めて2025が出てくるのは339段目の左から675番目になりそうね。私は339段目の右端が2029になったので右から3つ目ということで答えを出したわよ」

ず「ぼくは途中で数が分からなくなってあてずっぽうで書いたのだ。ややこしいうえに部分点が無い解答形式なのでここは0点だった人はたくさんいると思うのだ」





尺の都合でここまでにします。数学は去年より若干下がって40点(手元の推計では39.8点)標準偏差は若干広がって23点、膳所高校の合格者平均は76点程度と見込んでいます。
数学は、上記3問のうち一つでも取れれば内申点の若干のへこみ(1問につき内申3~4点)は取り返せると思うので、ちゃんと学力が付いている人が合格ラインに達することのできる、フェアな問題といえるでしょう(筆者の私見であり塾を代表しての見解ではありません)。


追記:daiより理科の問題についての雑感。


問題を当てて「的中」とかいうのは、試験前の受験生にとってはありがたいことなのかもしれないが、それにすがって合格点にぎりぎり届いたところで高校に上がってからろくなことがない。それは、その高校のレベルに達していないからついていくのが大変だとかいうつまらない理由ではなくて、誤った学習観を与えてしまうと思うからである(日本語は述語が最後にくるので否定文が不便である)。


そんなわけでここまで明言しなかったが、直前講習の理科では一番出やすそうな単元を重点的に練習できるようにセットを組む。試験2日前の最終回では化学は溶解度、ろ紙でこした溶液の濃度を計算する問題もやった。ちなみに3月3日の6Z(小6膳所クラス)では授業中に食塩水の濃度を35÷135で求める問題もやっていた(!)。無意味な完全的中。

物理はレールに小球を転がす運動エネルギーの問題をやり、方眼紙に小球にかかる力を矢印で記入する問題も出ていたが、これは一部学力の足らない子の足を引っ張る結果になってはいないかと心配する。当日の問題は「糸で止まっている静止した小球にはたらく重力以外の力を記入しなさい」だったからである。

理解せずただ図を覚えただけなら、2日前に書いた矢印を何も考えずに書きそうで怖い(うちの子に限ってそんなやつおらへんやろう、と思いたい)。



それでは今日は、このへんで。







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