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dai さんの日記

 
2025
2月 21
(金)
22:04
トップの本棚―国語を伸ばしたければ英語をやれ
本文


後述の参考書の筆者で、代ゼミ札幌校でも教鞭をとっておられる村上師の弁である。
なるほどですね~。


英語と言っても、その内容は小学校でやるなんちゃって英語ではなく、文構造、文法の約束を踏まえた読み書きのことである。英語を文構造に従って読解してゆく習慣がつき、国語の読解も基本的に同じであるということに気づくと、国語も勝手に伸びてゆくのである。

日本語は母国語であるから、ちゃんと読まなくてもなんとなくわかった気になるものである。そのいい加減な読みに基づいて解答するから、初見の文章を正しく読解することを求められる実力テストの読解でボロボロ間違うのである。日本語の文章を字面通り読むことは、大人が思っている以上に難しいことなのである。

(いや、毎日のように見るSNSでの不毛な論争からは、多くの大人も文字通りに日本語を読解できないことが窺える)

この点英語は、文構造が何もわかっていない状態では読めないし、ましてや書くことなどお手上げなので、文構造を理解して意識的に使ってみる訓練をすることで、出来るようになるものである。


『やさしい中学国語』  村上翔平  GAKKEN


小中学生向けの学習参考書、ことに国語の参考書はYouTubeほどではないにせよ玉石混交で圧倒的に「石」が多い(意見・論評であって、特定の参考書をディスる意図はないです。てかそこまで言うのならお前が書けや、ってどっかから別の意味での「石」が飛んできそう)。

そんな中、数少ない「玉」のうちの1冊である。高校受験で必要な国語は基本的に網羅されている。600ページを超える大部だが、平易な語り口で書かれており、普通の(ちょっと国語が苦手な)中学生でもサクサク読めるんじゃないかな?


第1章 
漢字の成り立ち、書体、部首、辞書、漢語和語外来語、熟語の構成、手紙、文法、敬語

第2章
古文(かなづかい、読解法、文学史)
漢文(訓読、漢詩、故事成語)

第3章
・詩、短歌、俳句(表現技法、形式、入試演習)
・小説(読解法、入試演習)
・説明文(読解法、入試演習)


基本的に、語彙が言語の土台であり全ての科目の土台となるべきものだが、「漢字の成り立ち」から説き起こすことで漢字学習のイロハを示してくれている。熟語を覚えるときは構成する漢字の字義から学習するのが効果的である。

第2章の古文、漢文は滋賀の公立高校受検レベルではオーバースペックかもしれないが、それなりのレベルの進学校から見ると、中学のうちにせめてこれくらいはマスターしといてくれよ、という水準で解説されている。

第3章の読解、特に小説の読解は秀逸で、決して些末な解答テクニック(市井の参考書はそればかり強調してちっとも読めるようにならないものがお…うわあなにをするやめろ)に走ることなく、しっかり本文の読解をするためのコツが示されている。



さて、授業の時間だ。


TOP進学ゼミでの高校英語の時間では、大学受験で戦えるだけの基本的な「読み方」、「英作文」を高2終了までにマスターすることを目標とし、そのようなカリキュラムを組んでいる。

まずは品詞、特に主要4品詞(名詞、動詞、形容詞、副詞)の役割を学ぶ。英文解釈のイロハのイとしてこれらが分のどこに配置されどういう役割を果たすかについて学ぶ。(春休み~GW休みくらいまでかけて、じっくり足腰を鍛える)

そんなふうに御託を並べても多くの人には届かないだろうから、簡単な例を出しておこう。


次の2つの英文を正しく和訳できるだろうか。


1.I found this book easy.

2. I found this book easily.


もっと言えば、リスニングで“I found th…”くらいまで聞こえたときに1,2いずれの可能性もありうるな、と準備できるだろうか。

形容詞と副詞の使われ方の違いが身についていれば、造作もないことである。


高校でスタートダッシュを切りたい皆さんに門をたたいてもらえれば幸いである。


それでは今日は、このへんで。






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