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dai さんの日記
2024
7月
5
(金)
21:55
本文
最近、『違国日記』(ヤマシタトモコ 祥伝社)を読み始めた。両親が交通事故で死亡し一人取り残された娘と、作家をしている独身のおばの奇妙な2人暮らしを綴っている。映画だと2時間弱で否応(いやおう)なしに物語は進んでしまう。しかし、紙の本だと行間の余韻にいくらでも時間が取れてしまうので、果たして夏休み中で11巻完結まで読めるだろうか。
『君と漕ぐ ながとろ高校カヌー部』 武田綾乃 新潮文庫
私はテレビを見ない人なので、前のクールで『響けユーフォニアム』のアニメをやっていたことを知らなかった。SNSのタイムラインに「最終回よかった~」の声があふれていて初めて気づいたのだ。
ホワイト綾乃さんの部活青春ストーリーなら、ユーフォもいいが、こちらの『君と漕ぐ』もおススメだ。悩める努力家と遅れてきた天才が、お互いの気持ちをぶつけながらカヌーのペアとして成長してゆく物語である。
チームメイト同士の微妙な心情のすれ違いや、それを克服してゆく様子が鮮やかに描かれている。難しい表現は特にないものの、登場人物たちの気持ちが手に取るように伝わってくる。
たぶん、読書感想文の対象として先生受けは良さそう。(なお、私はこの手の物語で読書感想文を書くのがすこぶる苦手であるが…)
引き続き、読書の時間だ。
7月に入り各レーベルが夏のキャンペーンを始めた。キャンペーン対象の本を購入すると特別なしおりがもらえたり、図書カードなどが当たるプレゼントに応募できたりする。
まずは「新潮文庫の100冊」から。過去に「トップの本稿」で取り上げた本は次の11冊。
『タイトル』 著者 ~本文中の一節~で紹介する。
『か「」く「」し「」ご「」と「』 住野よる
~皆、何を知っていろんな人を好きになるのだろう~
『ミッキーマウスの憂鬱』 松岡圭祐
~おまえのミッキーは、俺にまかせておけ~
『満願』 米澤穂信
~死にたい人たちの間で、随分評判らしいのよ~
『暇と退屈の倫理学』 國分功一郎
~なぜ私たちはわざわざ仕事の奴隷になるのだろうか?~
『フェルマーの最終定理』 サイモン・シン
~言葉にしようのない美しい瞬間でした~
『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』 川上和人
~駄菓子も外来種も見かけで判断してはいけない~
『向日葵の咲かない夏』 道尾秀介
~この世界は、どこかおかしい~
『夜のピクニック』 恩田陸
~繋ぎ留めておきたい、この時間を~
『西の魔女が死んだ』 梨木香歩
~二度と再び、まいの世界が元に戻ることはなかった~
『博士の愛した数式』 小川洋子
~僕の記憶は80分しかもたない~
『月まで3キロ』 伊与原新
~実はわたし、138億年前に生まれたんだ~
ここに次の2冊が加わる予定。私の夏休みの課題図書。
『文鳥・夢十夜』 夏目漱石
~百年待っていてください~
新潮文庫の100冊キャンペーン対象ではないが
『あしたのことば』 森絵都
~おれには根拠なんかいらない。ほしいのは希望だ~
新潮文庫だけで紙幅が尽きた。
角川文庫の「カドイカさんとひらけば夏休みフェア」、
集英社文庫の「ナツイチ」は次の機会に。
それでは今日は、このへんで。
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