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dai さんの日記
2023
11月
25
(土)
12:47
本文
11月1日の特急「ひだ25号」、通称「大阪ひだ」は、平日にもかかわらずとても混雑していた。自由席は半数以上が外国人観光客と思しき人々で、36席しかない車両にざっと80人ほどは乗っていただろうか。草津から乗って座れるはずもなく、岐阜まで立ちっぱなしだった。
ところで小耳にはさんだのだが、聖徳太子が妹子に命じて呪術廻戦の単行本を買ってこさせたところ、誤って日本書紀を買ってきたらしい。
「六十五年、飛騨国有一人。曰宿儺。其為人、壱体有両面。面各相背。頂合無項。各有手足。其有膝而無膕踵。力多以軽捷。左右佩劒、四手並用弓矢。是以、不随皇命。掠略人民為楽。於是、遣和珥臣祖難波根子武振熊而誅之。」
(日本書紀 仁徳天皇六五年条より引用 傍線dai)
そりゃ間違うのも無理はない(無理がないとは言っていない)。
もう一個小耳にはさんだ話(仕様でここに画像を貼れないことはご容赦ください)。
「アーニャはイーデン校を卒業し、京都大学に進学したようです。」
確かに10月31日、アーニャは法学部の某授業を受けていた。ピンクのショートヘアでインペリアルカラーのマントを羽織ったでかい女が、教授に「アーニャ」って当てられていたから間違いない。でもイーデン校はもう卒業したのに、なんで制服で授業を受けているの?
『わが子に「ヤバい」と言わせない 親の語彙力』 矢野耕平 KADOKAWA
わが子に中学受験をさせる親御さん向けなんだろうけど、ちょっと読者対象を測りかねる1冊。最近の中受の語彙問題がいっぱい載っていて、「クセがすごいんじゃ」の千鳥のノブさんとの対談も載っている。子どもと一緒にクイズ感覚で読めってか。
この本の中に、「畳語」というのが紹介されている。確かに日本語はオノマトペがとても豊富で、その中には「ワクワク」「ドキドキ」「ゲラゲラ」「ドンドン」など同じ音をくり返す「畳語」がたくさんある。
また、オノマトペでないものにも「益々」「時々」などの副詞や、「様々な」「色々な」などの形容動詞(または連体詞)、「瑞々しい」「甲斐甲斐しい」などのように「しい」を付けて形容詞になっているものもある。
じつに面白い。
そこで、6Zの授業、栗東のどんどん他(栗東中3でも漢文との兼ね合いで少し触れた)で、難読漢字「畳語編」を実施してみた。
それでは、久々に授業の時間だ。
「兀々とお金をためて新車を買った」
「噂は予々伺っております」
「雨が点々と降り始めた」
「努々この件については口外なさいませぬよう」
(なお、答えは注を参照)
こんな感じで短文に畳語を織り込み20問、なかなか難しかったようだ。普段の語彙力、特に文字情報を通じて獲得した語彙力を問うているわけで、なにも漢字を知っているかどうか試しているわけではない。
そういや今日の実践でも、国語で適切な副詞を選ぶ問題があったね。
この「畳語難読漢字クイズ」で散々だった(半分行かなかった)中3生の一人は、今日の実践国語で90点オーバー。偏差値にして80近くまで(速報値)きているぞ。
そんなもん小6にさすな、という意見もあろう。たしかに平均して3分の1くらいの出来である。しかしまあ、彼ら彼女らは至極楽しそうにやっているし、聞けば読書量も質もなかなかのものである。将来が楽しみである。
もっとも、国語の成績を上げる「ためにする」読書のタイパはあまりよろしくない。あくまで読書とはエンタメであり気晴らしである。
国語の成績を上げたいのなら、良問をじっくり解き、わからない言葉をほっとかずに調べることが近道である。
あってた間違ったで終わらせず、なぜその設問でその答えになるのか、じっくり考えながら答え合わせするのが一番よいのである。
それでは今日は、このへんで。
注:上から順に、「こつこつ」「かねがね」「ぽつぽつ」「ゆめゆめ」
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