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DANZEN さんの日記

 
2023
10月 20
(金)
16:13
お稽古事化する塾
本文

小学生の中学受験業界は相変わらずハードな模様です。
お稽古事(おけいこごと)とは一線を画している(かくしている)のは間違いないでしょう。

当塾の小学生コースはお稽古事と同列かな。(それでいいのですけど)

小学校卒業時にかなりのレベルに到達している必要がある中学受験生のようになる必要がないからです。

大学受験での高偏差値の大多数が中学受験組であることを考えると、中学受験業界が習い事感覚で乗り切れるワケなどなかろうというのは容易に想像できますね。


問題は最近の中学生なのです。
塾がお稽古事のようになってきている感じなのです。

ま、学校でのクラス順位が真ん中前後であればいいかというノリならそれで構わないのですけどもね。

ただ、うちの塾は一応進学塾を標榜(ひょうぼう)しています。

合格実績を見ていただいても学校のクラスでは上位5番前後でないとしんどいだろうなという結果になっています。

習い事感覚で通うにはちょっと厳しいレベルの塾だと思います。

スポーツや音楽などの習い事はみんながやっているわけではありません。
それでもその習い事で表彰されるようなレベルになろうとしたらかなりの努力が必要だと思います。
そしてそれは習い事感覚では到底無理な到達目標です。
厳しい練習や指導、生活習慣を乗り越えた結果だと思います。

うちの塾にも両立してきた生徒がたくさんおりました。

端(はた)から見ると「あんなハードな生活ようやるなぁ」と見えるのかも知れませんが、意外にも当人達はケロッとしてるんですよ。

なんでだと思います?

勉強は一部の人がやっているわけではありません。
みんながやっています。
その中で上位の結果を出そうと思えば、普通は厳しさが要求されて当たり前じゃね?

ただね、それは端から見たらであって、結果を出せるようになると当人達はそれほどではないようになっていきます。


なんでこんなことを書いているかというと、うちの塾ならず、色んな塾がこの「塾習い事化」に頭を悩ませているということを聞いたからです。

結果を出させてやろうとすると辞めていく。
結果が出ないのを承知で「なぁなぁ」で面倒を見る心苦しさを感じる。

こういう声ですね。

私の周りには塾人がとても多いので、悩んでいる声がよく聞こえてくるのです。
塾人とは好きでこの仕事をしている人たちです。
学校とは違うので、結果を出させてやりたいと思う人がとても多いのです。(そういうお仕事だし)

進学塾を標榜しているうちの塾でさえ、確かになぁと思うことが多くなってきたのでそうでない塾はホントに頭を抱えているんだろうなと思います。


うちの塾、中学生コースの宿題の考え方として「やらんでええ宿題だったら出すな」というのがあります。
続きもあって、そんな宿題を出す指導者は阿呆だと。。。


「中学生コースはやるべきことの全てを提示します」こういうのもうちの塾の特徴です。

他のことはしなくて構いません。県立トップ校に行くために必要なことは全て提示しますってことです。
開塾以来、ずっとこれです。


学校よりも少ない時間で、学校よりも難しい内容を、学校で習う前に指導するのです。
そして学校で上位の結果を出そうとするのです。
普通に考えて習い事感覚では厳しそうでしょ。

結果を求めないのであれば、習い事感覚でもいいとは思いますけど。。。


とりあえず上で述べた宿題について、繰り返しになりますが述べておきましょう。

宿題は習った単元が出来るようなっているかのチェックです。
出来るようになっていないまま確認テストを受けても意味がありません。
だから授業の始めに質問タイムがあります。
質問が多いときは授業が潰れることもあります。

そんな宿題をやらないで来ると「まずは宿題をやってね」と言われます。
当たり前です。

でも、習い事感覚の人は「授業を受けないと次の単元も分からなくなります!」と言いますね。

心配無用!
前の単元も、次の単元もどっちも分からんままです。

ならば前の単元を仕上げましょうよ。
個別にはいつでも質問に応じられるように自習室まであるんだから、次の単元なんて前の単元が仕上がっていればどうとでもなるんですよ。

しんどい?

そうでしょう。

お稽古事っぽい小学生コースとそうでない中学生コースの大きな違いです。

ただね、結果を出せるようになってくるとそうでもなくなるって書いたでしょう。

習慣なんですよ。

宿題をすることは当たり前なんです。


いつする。
どうやる。
これを時間が来たらご飯を食べるかのようにできるようになればそういう人達の仲間入りです。


最近4月からの新入生の一部で成績がグーンと上がる現象が見られました。
ある学年の生徒には言いましたが「予想通り」なのです。

最初は苦しそうに見えたのに、今はそういう感じではなくなってきているのが見えるからです。
そのうちケロッとするレベルになるでしょう。

習い事感覚を捨てて、賢くなるぞ!と自分を鼓舞する(こぶする)気持ちを持ってやってみて下さい。

習慣になるまではしんどいでしょうけど、そんなものは3ヶ月もあればマシになってきます。
そして結果が出てきたら弾み車が回り始めるでしょう。
しんどさがやりがいに変わっていくのを感じ始めるでしょう。

出来ていない人も全員が予備軍なのですよ。あなた次第ってこと。

こればっかりはお家でのことなので手出しが出来ませぬ。。。


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