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dai さんの日記
2022
2月
10
(木)
21:49
本文
滋賀県立の特色入試が終了した。例の新型感染症の影響で試験を受けられなかった中学生は全県で12名、追試験はないので一般入試に回ってもらうよりほかない、とのことである。
大津学区を中心に、学校へ行くこと自体がリスク、と1週間前くらいから休んだ人も多いと聞く。その是非について議論はあることだろうが、私は、それはそれでやむを得ない判断だと思う。
ところで、学校にも行けない、リモートもやってもらえない、という向きに、現代には強い味方が存在する。YouTubeって言うんだけど。
これがめちゃくちゃ諸刃の剣、玉石混交で、ここから宝を探すのはなかなか楽しいことである。
まず、なんとなく眺めていると楽しい動画がいっぱいあるので、興味関心に従いおすすめ動画をエンドレスにあさっていくと、無限に時間がつぶれる。これこそが、世の小中学生(いや大人も)をダメ人間にする主要因であるから、デバイスの使い方についてリテラシーが必要だ。ではどうするのがよいか、というと一般的には各家庭できちんと視聴時間などのルールを決めることかな、一般論でしかこういう場ではよう言わんけど。
また、いわゆる勉強動画と呼ばれるものは、控えめに言って玉石混交であり、私の目からみて8割くらいはゴミ。良くてピンポイントでそこだけわかる(ちょっとずらされたらもうできないだろうが)、下手したらかえって分からなくなる(迂遠であったり、基本に即してなかったり、間違っていたりする)ものがゴロゴロ転がっている。
再生回数が多いから、コメント欄に「わかりやすい」が多いから大丈夫か、といえばそういうわけでもなく、とりわけ再生回数が比較的多いt…(以下自粛)とか、t…(以下自粛)とか、ヤバいんちゃうの(語彙力)という感想しか湧いてこないものががが(ウワアナニヲスルイタイ、ヤメロ-)。
まあ、数学(理科もか、)に関しては、紙と鉛筆を用意して問題を解いたり、証明をしたりするのであれば、お勧めできるものがそれなりにある。今回は、そのうちいくつかを紹介したい。ちょっと背伸びをしている気もするが、一応、合格が決まったハイレベルの中学3年生向けに書いている(特色の発表は来週水曜日だからちょっと気が早いか)。
1 「予備校のノリで学ぶ…」の、「中学数学からはじめる」シリーズ。
とりあえず「中学数学から始める三角関数」前半59分から始めてみようか。三平方の定理から始めて、直角三角形による定義(14分10秒から)、単位円による定義(34分45秒から)
「中学数学から始める微分・積分」、物理(運動)を絡めて教えてくれるところが好き。
2 「数学を数楽に」
この時期、今年(2022年)の高校入試で出題された問題から、関東の難関私立を中心に毎日1問以上解説動画がアップされている。問題のチョイスがよくて、ありがたい。
サムネを見て瞬殺レベルからこれどうやって解くの?というのまで、硬軟織り交ぜて。
昨日(2月9日)の慶応志木の問題(3辺の長さが5、α、βの直角三角形)はなかなか面白かった。
3 「数学・英語のトリセツ」
公立高校入試で昨年、一昨年に出ていた図形の問題の解説が充実。去年の滋賀の4番(カイロのシールをはがす問題)も最近紹介されていた。直前期の人も、特色受かった人も、力試しに。
4 “MindYourDecisions”の図形問題。
数日前「おすすめ」にでてきて、確かにおすすめやなあと思ったチャンネル(但し全部英語)。
三角関数知らないとしんどいのも紛れ込んでいる(タイトルに、”insanely”とあるので、ヤバいってすぐわかる、見た目「中学入試の葉っぱの問題」みたいなの)が、初等幾何(三平方の定理まででOK)で解ける図形の問題が面白い。
何がいいかって、それぞれの問題において「一般化」して説明しているところ。この「一般化」の意識は将来おおいに役に立つだろうし、講師の立場としても今後の範とし普段の授業において常に意識したいところである。
“semicircle”が「サマイサコー」って聞こえて、最初何言っているのかわからなかったが、慣れればどうってことない(最初オーストラリア訛りかと思ったけど、あれは「エイ」を「アイ」って発音する傾向だから、なんだか違う気がする)。
それではきょうはこのへんで。
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