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dai さんの日記

 
2021
11月 13
(土)
17:27
トップの本棚―ベンツ切り
本文


最近のSNS(自分のタイムライン)から、算数について、話題を二つほど。

小1男児のママのツイート。

「小1息子が14×14とかの二桁の掛け算を暗算でサクサク答えているので…」

と、どうやったらできるのと訊ねたところ小1息子氏が説明してくれたという画像が貼ってあった(ここに画像貼れなくてごめんなさい)。

これ、中3に展開や因数分解教えるときにやってるやつ!
自分で考え着いたこの子偉い!

わい、二桁や三桁の掛け算、筆算が必要なとき、最近この要領でやっている。関わっている小学生にも「秘技」とか言って、やって見せている。(52×78を例に)
      52
     ×78
    3516
     54  ← 5×8+2×7
    4056 


オンラインサロンとYouTubeをやっているという小学校教員のツイート

「正直「ひし形の面積」なんて求めなくても一生困らん気がする…」

いいねよりリツイートの方が多く、めっちゃ批判されている。

確かに、オンラインサロンとかやってる暇があったら学習指導要領を読み込んで普段の授業にフィードバックしてほしい。教わってる子供がかわいそう。



『名探偵、初心者ですが 舞田ひとみの推理ノート』 歌野晶午 角川文庫


前回紹介した「舞田ひとみ」シリーズの1つ前。ひとみが11歳のときの短編連作ミステリー6篇である。主人公はおじの舞田歳三(としみ)刑事、姪であるひとみの言動をヒントに、凶悪事件を次々解決する。

ひとつの町で殺人事件などの凶悪事件が起きすぎである(フィクションにそこはツッコんじゃいけない)。そして残念ながらそれぞれの殺人事件で、犯人の動機が弱いと思う(個人の感想です)。


ちびっこ探偵が活躍するお話のような展開を期待すると裏切られるので、そういうのが読みたいという小中学生諸氏にはお勧めできない。角川文庫なら『少年探偵 響』(角川つばさ文庫(注1)、今月新刊が出たみたい)などの方がずっとおすすめ。




では授業の時間。


先日どんどんで、ある小6の子がチャレンジしていた面積比の問題がなかなかに鬼だった。チェバメネ知らない、または知ってても使おうという発想がない人には解けなさそうな問題である。

△ABCの辺ABを5:4に分ける点をP、辺BCを3:5に分ける点をQ、直線AQとCPとの交点をR、直線BRと辺CAとの交点をSとする(小学生向けなので図は表示してある)。

△APRの面積は、△ABCの面積の何倍か。
(その子がやっていた問題とは、数値を変更しています。)


確かに「ベンツ切り」(注2)知ってたらすぐできるやろね、チェバメネ知らんでも。
その子は普通の小学生(難関中学受験はしない)だし、初見だし、さすがに荷が重かっただろうか(初見で解けたら天才だと思う)。


その子には三角形の面積を比べる視点(本問では△ARB:△ARCも3:5になるという事実と、その理由)だけを伝えておいた。たぶん理解できたであろう。これで十分いろんな問題が解けるのだ。「ベンツ切り」も「チェバメネ」も便利な道具だろうけど、ここでは必要ない。


3Zクラスの皆さんならこれくらい余裕やんね(煽っていくスタイル)。わかった人は解答をdaiまで送ってください(答えだけでOK。PMで送ってくれた小中学生の中から正解者先着1名様にちょっとした文具をプレゼント)。

答えは明らかに分数なので、その分数の表記は、たとえば「3分の1」と答えたいなら、スラッシュをはさんで「1/3」と入力すればOK。


それでは、今日はこのへんで。



注1:角川つばさ文庫などの小学校高学年向け文庫を買い始めると、お金とスペースに際限なくなるので本棚には置かない。

注2:「ベンツ切り」とは、難関私立中学校受験生向けの関西のとある塾で開発され一部の塾で教えられているという、線分比や面積比を解く技術らしい、知らんけど。本文で示した視点をフォーマット化、パターン化したもののようである。なるほど、ひと昔前の洛南とかラサールとかで「ベンツ切り」で瞬殺、という問題は見かけたことがあるなあ。

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