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DANZEN さんの日記
2009
7月
26
(日)
20:32
本文
ウィキッド が大阪にやってくるぞ!ってCMが流れてますね。
http://www.shiki.gr.jp/applause/wicked/index.html
夏休み中に始まるのなら大変勧めやすかったのですが10月からというのが残念な所。
USJにはアトラクション「ウィケッド」があるそうなので中身を知ってる人もいるかな?
今回取りあげているのは劇団四季のミュージカル「ウィキッド」です。
カタカナで書くと違う表記になりますがどちらもおなじ「Wicked オズの魔女記」という原作に基づいたミュージカルです。
で、その原作である「オズの魔女記」は「オズの魔法使い」を別の視点から描き直した大変ダークなお話です。
原作は小学生は勿論、中学生にもお勧めしにくい位のものであります。
しかし、です。
このミュージカルはお勧めなのですよ。
---UnderThisSeparatorIsLatterHalf---
原作の「オズの魔女記」は読まなくて良いんだけど「オズの魔法使い」は読んでおいて欲しいですね。その上でこのミュージカルを見て欲しいと思います。
読んだことないって人のために「オズの魔法使い」を簡単に。
竜巻によって異世界に連れ去られた少女ドロシーは再び元の世界に戻りたい。
異世界の偉大なる魔法使い「オズ」に会ってお願いをしよう。
そのためにいろんな冒険をしていくんですね。
桃太郎みたいな感じで冒険の道中、仲間も増えていきます。
頭の空っぽな案山子(かかし)・体が空洞ブリキの木こり・とっても気の弱い百獣の王ライオン。
それぞれに切実な願いがあるんですね。
力を合わせて冒険を繰り返し、漸く(ようやく)「オズ」に会うことが出来たのですが。。。
おじさん、そりゃないよ。。。
間違えた。「オズ」さん、そりゃないよ。。。でした。
読んだことのある人は何のことか分かりますよね?
そんなお話です。まだ読んでない人はこの夏休みに読んでご覧。
小学生には読書感想文としてもお勧めできます。
桃太郎にしても、このオズの魔法使いにしても、子ども向けのお話の世界では成敗される側ってのは無条件に「悪」なんですね。
「オズの魔法使い」の冒頭に、竜巻に巻き上げられたドロシーのお家が異世界にドスーんと落ちるシーンがあるんですね。
不幸にもその下敷きになったのは異世界の悪い魔女だった。
これが物語本編の重要なスタートシーンです。
死んだわけです。魔女は。
下敷きです。ぺったんこです。
足は無事に残っていたようですね。
銀の靴を履いていたのですが、それをピッタリだわ!ってドロシーは頂戴しちゃうんですよ。
突然空から振ってきた家に押しつぶされた魔女。しかも靴は持ち去られる。
でも、悪い魔女だから「OK」なのです。
しかし「オズの魔女記」ではそんな悪いとされる魔女の視点から物語を描きます。
原作は先にも書いたようにいろいろとドロドロしてる部分もあるのですが、ミュージカルではそういう部分を極力排除して(というか、実際にはヒントを得ただけという感じです)ファンタジックでありながら奥が深いという部分を見せてくれています。
「Wicked」とは「邪悪な」という意味と共に「素晴らしい」という意味をも持つ単語だそうです。
邪悪なものは邪悪なままか。
素晴らしいものは素晴らしいままなのか。
権力者が世の中を操作することを皮肉を込めて描いていきます。
結構奥深いストーリーなんですよ。
たとえ小学生で奥深さが分からなかったとしても全然大丈夫。
え、案山子(かかし)はあんただったの? など「オズの魔法使い」の登場人物が色んな場面で出てきますから。
そして劇団四季です。
素晴らしい歌唱力にも感動できます。
CMを見て、良かったよーって言ったら奥さまが「自分にも見せろっ!」と早速チケットを買ってました。
そういうわけで、私ももう一回見ることが出来ます。
はい、先のことですが今からワクワクです。
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