@
dai さんの日記
2021
2月
19
(金)
16:21
本文
最初に受験情報をひとつ。
膳所理数科の特色選抜は定員20名。普通科との併願は出来ない。全県から秀才たちが集う。
聞くところによると、今年の総合問題は比較的易しかったらしい。
すると、総合問題で差がつかない(下手をすると20名以上がほぼ満点を取っている可能性あり)ので、そうなると小論文と内申書で決まってしまうきらいがあろう。
一般入試の理数科も定員20名。こちらは普通科との併願が可能である。
数学、例年通り2,3問めっちゃ難しい問題入れといてくれへんかな?
(3年前の最後の証明問題のように、正答率0パーセントになるとそれはそれで困るが…)
『土曜日は灰色の馬』 恩田 陸 ちくま文庫
『蜜蜂と遠雷』で名高い筆者の約10年前初出の随筆集。書籍、漫画、映画(およびドラマ)の3章立てである。
1 おもしろい本はすべてエンタメ
2 少女マンガと成長してきた
3 暗がりにいる神様は見えない
1の中では三島由紀夫評がおもしろい。自分が多感な時期に結局読むことのなかった小説だが、いまさらながら読んでみたいと思わされた。
『春と雪』に見られるケレンと様式美。それだけを味わえばよいのだと。
勧善懲悪の時代劇や密室殺人ものの推理小説のような伝統芸能。型を守り、型を崩す。
『金閣寺』を「推しへの愛が強すぎるアイドルオタの物語」と読めると教えてくれた書評家さんが推す、本好きの人のための随筆集である。
1の最終節では「恩田陸編 世界文学全集」が挙げられている。
何だこの「タイトルは知っているが実は読んだことのない」全集は。すごいぞ。
「いつまでも甘え下手な少女の物語ベスト10」からは『細雪』(谷崎潤一郎)
「いつまでも夏が終わらない少年の記憶ベスト10」からは『山の音』(川端康成)
これ以外は全部翻訳。昔から翻訳ものは今昔問わず敬遠しがちだったんだよなぁ。
恩田陸の学園物三部作(私が勝手に言っているだけ)は、『六番目の小夜子』『夜のピクニック』『ネバーランド』。いずれもトップの本棚(GHか栗東のどちらか)に置いてある。
こちらもおすすめ。
さて授業の時間。
と言いたいところだけど今日は特色受かった人向けにお勧め動画(YouTube)を紹介。県をまたいでの外出がままならない時期だけど、気分だけでも。
【東海道五十三次の旅】「東京〜大阪自転車の旅」
スーツ氏が電動アシストとはいえママチャリ、スーツ姿で東京から大阪まで東海道を辿る旅。
(11)は四日市から鈴鹿峠へ。関宿は滋賀からならコロナ禍の今でも気楽に訪ねられそうだ。久々に県境を越えてみようかな(草津線で1時間ちょっとのおでかけ)
(12)は鈴鹿峠から草津まで。三雲の野洲川を越えるところまで詳しく紹介している。ボストンプラザと南洋軒のくだりも興味深い。
(13)は草津から三条大橋まで。旧草津川(天井川)や、矢橋との分かれ道など丁寧に伝えてくれている。
(14)は京都市内。二条城と京都御苑(特に蛤御門と建礼門)の歴史探索。
こんなの見ていると春休みにビワイチとかやりたくなるねえ(しないけど)。
前回書いた「参考問題」加筆したので見てね。
灘高校の問題は(1)が小憎らしい誘導になっている。√の外し方に気をつけないとおかしなことになるよ。
東京大学2019、最上位層の中学生としては(1)が出来れば上出来。というか実際多くの東大受験生も現場では(1)までしか正解できなかったらしい(1問の持ち時間が25分という制約もある)。
とにかく、根気よく、綿密な場合分けをするのが解答へのカギ。
もう1問参考問題を。こっちはもうちょっと与し易いかも
(2011京都大学文理共通)
箱の中に、1から9までの番号を1つずつ書いた9枚のカードが入っている。ただし、異なるカードには異なる番号が書かれているものとする。この箱から2枚のカードを同時に選び、小さい方の数をXとする。これらのカードを箱に戻して、再び2枚のカードを同時に選び、小さい方の数をYとする。X=Y である確率を求めよ。
閲覧(1969)
コメントを書く |
---|
コメントを書くにはログインが必要です。 |
最近の日記
最近のコメント
- RE: daiの入試問題研究Vol26. dai [05-08 22:34]
- RE: daiの問題研究Vol.16―試 dai [03-06 15:08]
- RE: トップの本棚―5文字で百人一首 dai [07-06 22:41]