@
なかしゃん さんの日記
2020
7月
22
(水)
17:34
本文
つらかった。
定期テスト対策期間は授業がつらい。
質問の解説以外はしゃべることができないのです。
ただじっと立っているものつらいのです。
あまりにつらすぎて中3の授業で「俳句の鑑賞文(180〜200字)を書け」という問題の模範解答を2パターン、ホワイトボードに書いてみました。
ホワイトボードに文字がびっしり。
見た目がお経みたい・・・。
なんかこえぇぇな。
(生徒が気味悪さにざわつくのも無理はない)
中学生レベルの作文をすらすらとドヤ顔で書いてしまう国語担当のなかしゃんです。
こんにちは。
条件付き作文問題は完璧に書けるなら国語力(知識、論理的思考、表現力)があるレベル。
入試前までに中3には書けるようになってもらいます。
なかしゃんお話劇場。
はじまりはじまり。
ある国の王様が広間に大臣たちを集めて尋ねました。
王様:「強さがジャンケンで決まるとしたら、グー、チョキ、パーのうち一番強いのはどれであろう?」
石大臣:「グーでございます。グーは石、宝石こそが美しく、人の心をひきつけることができます。人の心が一点に集中するのが一番強いでしょう」
紙大臣:「私はパーであると考えます。パーは紙、紙幣こそが価値を明確に示せるものです。いつでも誰でもどこでも公平さが保たれることが大切かと」
鋏大臣:「その中であればチョキでありましょう。チョキは鋏、鋏は実利的機能において他の二つに比べて秀でております。道具は機能こそが危機においても最も役に立つのです」
その場はひとしきりざわつきました。
みんな、自分はどの意見に賛同しようかと考えていました。
学者:「王様、恐れながら申し上げます。ジャンケンにおいては、チョキはパーより強く、パーはグーより強く、グーはチョキより強いので、どれが一番強いのかということは決まることはございません。どれも強みと弱みがございます」
一瞬、その場は凍り付いたように静まりました。
まともそうな御託を並べた大臣たちの面目は丸つぶれです。
王様:「なるほどのぅ。皆の意見はわかった。はははっ」
王様ののんきそうな一言で場はなごみました。
その次の日、王妃が王様のところへやってきました。
王妃:「王様、昨日のことについて、民衆の間で『ジャンケンのルールがわかっていれば、強さに順位なんてつけられないのは明白。質問をした王様も答えた大臣たちもそれがわからないなんてバカだ』と噂になっております」
王様:「王妃よ、心配しなくてよい。質問はただの余興だとわかったうえでの問答だったのじゃ」
王妃:「どういうことでございますか?」
王様は椅子に座ると、王妃にも座るように促した。
王様:「わしは為政者だ。政治において複数の方法の中からどれを進めるべきかを自己の責任において決断しなければならない。どの政策がいいのかはそれぞれ利点と欠点があって、それをまず理解しなければならない。どれを選ぶかは何を重視するかによって変わるのだ。大臣たちはそれぞれ何が重要であるかを考慮しなければならないかということをわしに示したのだ」
王妃:「では、答えた大臣は最初から王様の意図をわかっていたということですね」
王様:「子どもでもわかる質問に裏があることを疑わない方がおかしい。さらに、答えた大臣たちは世襲ではなく、試験により選抜した者たちである。わしの意図をくめないわけがない。わしは、知恵ある者に『人の心を結束させ、経済力を保ち、ここぞという時も人力で乗り越えられる国にすべきだ』と教えられたのだよ」
王妃:「それを聞いて、学者の意見や民衆の考えが浅はかに思えてきました」
王様:「大臣たちも元は学者の中、民衆の中にいた者たちだ。誰が優れていて誰が劣っていると決まっていることではない。国民一人一人を大臣クラスに育てることは、国力を強くすることである。王妃にも協力してもらいたい」
王妃は深々と頭を下げた。
なかしゃんお話劇場。
おわり。
(なかしゃんの頭の中はこんな空想でいっぱいです)
定期テスト対策期間は授業がつらい。
質問の解説以外はしゃべることができないのです。
ただじっと立っているものつらいのです。
あまりにつらすぎて中3の授業で「俳句の鑑賞文(180〜200字)を書け」という問題の模範解答を2パターン、ホワイトボードに書いてみました。
ホワイトボードに文字がびっしり。
見た目がお経みたい・・・。
なんかこえぇぇな。
(生徒が気味悪さにざわつくのも無理はない)
中学生レベルの作文をすらすらとドヤ顔で書いてしまう国語担当のなかしゃんです。
こんにちは。
条件付き作文問題は完璧に書けるなら国語力(知識、論理的思考、表現力)があるレベル。
入試前までに中3には書けるようになってもらいます。
なかしゃんお話劇場。
はじまりはじまり。
ある国の王様が広間に大臣たちを集めて尋ねました。
王様:「強さがジャンケンで決まるとしたら、グー、チョキ、パーのうち一番強いのはどれであろう?」
石大臣:「グーでございます。グーは石、宝石こそが美しく、人の心をひきつけることができます。人の心が一点に集中するのが一番強いでしょう」
紙大臣:「私はパーであると考えます。パーは紙、紙幣こそが価値を明確に示せるものです。いつでも誰でもどこでも公平さが保たれることが大切かと」
鋏大臣:「その中であればチョキでありましょう。チョキは鋏、鋏は実利的機能において他の二つに比べて秀でております。道具は機能こそが危機においても最も役に立つのです」
その場はひとしきりざわつきました。
みんな、自分はどの意見に賛同しようかと考えていました。
学者:「王様、恐れながら申し上げます。ジャンケンにおいては、チョキはパーより強く、パーはグーより強く、グーはチョキより強いので、どれが一番強いのかということは決まることはございません。どれも強みと弱みがございます」
一瞬、その場は凍り付いたように静まりました。
まともそうな御託を並べた大臣たちの面目は丸つぶれです。
王様:「なるほどのぅ。皆の意見はわかった。はははっ」
王様ののんきそうな一言で場はなごみました。
その次の日、王妃が王様のところへやってきました。
王妃:「王様、昨日のことについて、民衆の間で『ジャンケンのルールがわかっていれば、強さに順位なんてつけられないのは明白。質問をした王様も答えた大臣たちもそれがわからないなんてバカだ』と噂になっております」
王様:「王妃よ、心配しなくてよい。質問はただの余興だとわかったうえでの問答だったのじゃ」
王妃:「どういうことでございますか?」
王様は椅子に座ると、王妃にも座るように促した。
王様:「わしは為政者だ。政治において複数の方法の中からどれを進めるべきかを自己の責任において決断しなければならない。どの政策がいいのかはそれぞれ利点と欠点があって、それをまず理解しなければならない。どれを選ぶかは何を重視するかによって変わるのだ。大臣たちはそれぞれ何が重要であるかを考慮しなければならないかということをわしに示したのだ」
王妃:「では、答えた大臣は最初から王様の意図をわかっていたということですね」
王様:「子どもでもわかる質問に裏があることを疑わない方がおかしい。さらに、答えた大臣たちは世襲ではなく、試験により選抜した者たちである。わしの意図をくめないわけがない。わしは、知恵ある者に『人の心を結束させ、経済力を保ち、ここぞという時も人力で乗り越えられる国にすべきだ』と教えられたのだよ」
王妃:「それを聞いて、学者の意見や民衆の考えが浅はかに思えてきました」
王様:「大臣たちも元は学者の中、民衆の中にいた者たちだ。誰が優れていて誰が劣っていると決まっていることではない。国民一人一人を大臣クラスに育てることは、国力を強くすることである。王妃にも協力してもらいたい」
王妃は深々と頭を下げた。
なかしゃんお話劇場。
おわり。
(なかしゃんの頭の中はこんな空想でいっぱいです)
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