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dai さんの日記
2020
7月
10
(金)
18:50
本文
七夕。天の川の向こうにいる蠍を追うケンタウロスの後躯の上に、木星と土星が並んでいる。さらにその後ろからは満月が追いかけてきているはずなのだが、このところは夜中が大雨で、眺めることは叶わない。
『満月と近鉄』 前野みちひろ 角川文庫
近鉄奈良駅は東向(ひがしむき)商店街のマクドナルドにあつまる中3帰宅部男子三人が同じ女子の事を好きになり、次々に撃沈されてゆく「佐伯さんと男子達1993」。その振られっぷりが、ほほえましいやら切ないやらで、鹿が駆け回る飛火野よろしく大草原不可避である。
ほかにも、ベトナム帰還兵が朽ち果てた斑鳩宮で若き日の中臣鎌足と出会う「ランボー怒りの改新」。夜の餅飯殿(もちいどの)センター街を歩く奈良漬商人の前に鬼が立ちはだかる「ナラビアンナイト」。ベストセラー作家を目指し実家を飛び出した「私」が、生駒山麓の宝山寺で謎めいた女性と出会う「満月と近鉄」。
森見登美彦を嫉妬させるほどの鬼才あふれる、奈良を舞台にした短編集。頭をからっぽにして読むのがいいかも。
さて授業の時間だ。
テスト期間に入ったので、授業の進度は一度ストップ。中3理科は天体と科学技術を除くすべての範囲を一通り触った。今年は中学校によって、定期テストの時期も範囲もてんでバラバラなので準備が手間この上ない。遅いところは7月末までかかるので、それまでは3年の既習範囲を中心になぞり、8月の授業8コマは半分天体、半分夏期カリキュラム(これまでの復習と頻出単元の演習)で進むことにしよう。
2年理科は生物を少し積み残している。動物の分類についてGHは1回触っているが栗東はまだである。
社会科はもっとばらばら。某中学校の中3テスト範囲が江戸時代とか大丈夫なのだろうか。公民は8月に入ってから、統治機構から再開する。7月の6コマ(含む夏期講習コマ)は明治〜昭和を中心に歴史をもう一度振り返ることにしよう。
中1社会はほとんどが地理からとのこと。地理のみが範囲。大将軍校にはオアシスのキャラクター「アーシちゃん」が爆誕していたので、自習に来ていた中1の子には群馬県はみどり市のゆるキャラ「みどモス」君を紹介しておいた(歴史はテスト範囲じゃないけど)。
ピンと来てない人のために付け加えておくと、みどモス君は35000歳の男の子、特技はまが玉作りと石器作りと古代料理作りである。つまり何が言いたいのかと言うと、岩宿遺跡(群馬県)は旧石器時代の遺跡なのである。(注1)
注1:まが玉(勾玉)が旧石器時代にあったんか、とかいう野暮なツッコミはやめておきましょうね。
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