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TOP  >  TOPブログ  >  dai  >  つれづれ  >  トップの本棚―daiの極私的読解問題攻略講座その2

dai さんの日記

 
2019
11月 10
(日)
10:26
トップの本棚―daiの極私的読解問題攻略講座その2
本文
どこかの塾の生徒「国語はどうやって勉強すれば点数が上がりますか」
???「たくさん読書をしなさい」


『やさしい中学国語』 村上翔平 GAKKEN      


「読書をして成績が上がるのなら、中学高校時代あんな中途半端な成績やなかったわ。」
中学、高校と割と本の虫だった私は毒づく。特に学校の成績は最後まで普通だった(5段階でいえばほとんどが「3」で、たまに「4」がつくといったところか)から。
文法以外まともにテスト勉強というものをした記憶がほぼないから、当然と言えば当然である。

一応受験勉強らしきものをした高3時には、2学期以降本番も含めそれなりの結果が得られた(2学期以降のマーク模試の古文・漢文はほぼ全部満点、センター試験も現古漢合わせて185点/200点満点、2次試験も100点越え/150点満点)。それはきっと、読書をセーブして受験勉強した賜物だろう。(突然の昔取ったナントカ自慢)

ああ、『やさしい国語』の話だった。読解問題で点数が乱高下する人には、本書の第3部―2章「小説」と3章「説明文」―がおすすめである。

「小説」では「感情を表す言葉」に対するアンテナを張れ、と書いてあり、感情語のリストが挙げられている。うちの「できる方だが国語は苦手」さんはこのリストに載っている「沽券」とか「矜持」とかいう言葉を見て自分の語彙のなさを自覚していたが、つまりはそういうことだ(たまたま「沽券」という言葉が最近受けた実力テストか何かで問われていたらしい)。

「説明文」では接続語の使い方がずいぶん詳しく、例題も豊富に載っている。また、筆者の主張を捉えるための基本的な思考方法として、「対比」、「具体と抽象の出し入れ」、「理由の見つけ方」の順に講じている。ここを一読しておくだけでも結構点数が伸びるのではないだろうか(もちろん理解したことを実行に移せば、であるが)。

なお、テストのときは「設問を先に読んでどういうことが訊かれそうかチェックしてから本文を読めばよい」旨書いてある。差し迫っている中3生はそれでもいいけど、もう一つ高いレベルで戦いたい人は本文から読む練習をすべきだ。最初に本文を1回だけ読んで「何について」「どう書かれているのか」を読み取る訓練(というか、意識をして問題演習をする)をするべきである。初見で文章が言わんとしていることをつかむ集中力を身に付けるのだ。それはそれは大きな武器となることだろう。


さて授業の時間


毎度毎度言っていることだが、定期テストの勉強は「2周目への意識」が大事。
定期テストの点数が芳しくない人はだいたい提出物を「やっつけて」しまっている。
塾では半強制的に2周目ができるように「テスト1週間前の提出物チェック」「(数学以外)教科書準拠の塾用教材の演習(注1)」を言っている(そしてその期間は原則授業を止める)のに、その2周目を1周目と同じように「やっつけて」しまっているのだ。手ばっかりしんどくて頭は全然動いていない。そんなことでできるようになるわけがない(注2)。

「ワーク」は先生に見せるためにやってるんじゃないぞ。

1周目は「仕分け」。つまり今テストに出されたら困ることをあぶり出す。提出物が評価(内申点)に影響するから仕方のない部分はあるが、赤で答えを「写しているだけ」では、できるようになるわけがない。
そして2周目で「演習」。1周目に仕分けたできないことをできるようにしていくことである。自習室開放や質問機会の提供はそのためにあるのだ。
3周目で「確認」。2周目でできると思ったことが一人で本当に出来るか、問題演習をして確かめるのだ。テストのための演習問題を配布しているのはこれが目的である。



おしらせ

『やさしい中学国語』は現在栗東校入り口右手の本棚(出席メール用PC)のある棚)にあります。備え付けの辞書・参考書類・問題集などは塾内限りで利用してください。

「古典部」シリーズをGH校に、「ハルチカ」シリーズを栗東校に移動しました。リクエスト、蔵書の確認は直接daiまで。



注1:数学は問題演習をしてナンボ。ということで2周目教材を購入してもらうことはせず、プリント等の演習問題を各生徒の出来不出来に応じて配布、演習、解説をするようにしている。

注2:定期テストがそこそことれている(5教科400点程度以上、問題が易しいと450点近く取れていることもあるから厄介だ)のに、実力テストがさっぱりという人もワークを「やっつけて」しまっている可能性が高い。範囲が狭く直近に習ったことはそこそこ頭がいい人はそれなりに頭に残っているから、1周目で「できていない」と判断することがそれほどないのだ。で、あとは提出物の体裁を整えてお終い、としている。実力テストでも400点を楽々キープする人とでは、その辺が意識の差に出ていると思う。できる人はそれでも不安なところを2周目にチェックするし、それも大丈夫な人は授業が止まっているこの機会にその範囲のもっと難しい演習問題を欲しがるものである。
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