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TOP  >  TOPブログ  >  dai  >  日常  >  想像のナナメ上(入試国語の続きが気になるシリーズPART3)

dai さんの日記

 
2019
1月 26
(土)
18:32
想像のナナメ上(入試国語の続きが気になるシリーズPART3)
本文
渋谷教育学園幕張中学校の入試。算数、特に図形は毎年いい問題を出す。算数の先生としてそこはチェックしている。いっぽう国語、例年問題がすごい、と小耳にはさんだ。
特に小説のチョイスが想像のナナメ上を行っている。なるほど、この素材で小学6年生に何を問うたのだろう。また、名門渋幕をうけた子どもたちは何を感じたのだろう。とっても気になる。

『おらおらでひとりいぐも』  若竹千佐子  河出書房新社


去年の芥川賞受賞作。青春小説の対極、玄冬小説。74歳一人暮らしの桃子さんの頭の中、東北弁丸出しの桃子さんがたくさんいて、人生を振り返り、自我を掘り起し会話している。
私がこないだ玉水物語(センター試験の古文)を読んでいる間、脳内ではずうっとBishの「オーケストラ」がリピート再生されていたが、あんな感じだろうか。(←絶対違う)
病気や事故で若くして亡くならない限りは誰しも等しく経験する老い、それを自分のこととして肯定的に受け止められる小説である。
不惑を過ぎた私が読んでも正直半分くらいわからない。半分くらいめっちゃわかる気がする。どの辺が、を具体的に語るとネタバレになるのでここでは何も言わない。

で、小6が読むとどう感じるのだろう。息子が中学を受けたというとあるお母さんは国語の問題を見て(息子から聞いて?どちらか詳細不明)涙したというが、当の息子は泣くツボがわからない、と言っていたそうだ。そりゃそうだろうな。


さて授業の時間だ。


ナナメ上といえば甲陽学院中の算数。道順問題でナナメ上をゆく問題が出された。
頭を使う、おもしろい問題だったので、ちょうど「場合の数」をやっている2Zの確認テストにしれっと出してみた。
見て回ると2,3人、うまく道筋を見つけている。解説するときにそのうちの一人に当てて聞いてみると、実に的確な答えが返ってきた。
標準的な問題でC(コンビネーション)を使った解法は前回授業で示しているが、重複順列の公式など教えていない。重複順列ではなくて、ちゃんと場合分けで考えられている。そこが素晴らしいところ
(だからこの2回確認テストで点数が出なかったことは気にしないで!)。
できなかった問題をしっかり復習すればそれでOK!
とにかく場合分けと樹形図を駆使して過不足なく数え上げられることが目標だ。
(PとかCを暗記していてもそれだけでは問題を解くことはできない)

6Zの実力テスト。点数は気にしなくていいよ。あれは中学受験直前コンディショニング模試だ。算数などは半分出来ていればNo problem!
これも答案が返ってきた後でどうやったら解けるのだろう、と考えることが大事。続けているとものすごく力がつくよ(やらないとどんどん置いて行かれるよ)。

りつくさ含め小6学習コースの実力テスト算数は3番(比例と反比例)まではほぼノーミスで行ってほしい(70点以上行けるはず)。4番の図形はちょっと仕方のない部分があるかな。


2019年度新規生募集開始。県立上位高へ全力サポート。
りつくさは
2月17日(日)午前、
3月3日(日)午前、
3月10日(日)午前
で説明会開催予定。

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