@
dai さんの日記
2019
1月
19
(土)
16:48
本文
先ほどタイムラインに流れてきた書き込み(多分現役受験生によるもの)
「センター古文は姫君に恋してしまったものの狐の自分では迷惑を掛けると思い、せめてもと美しい娘に姿を変えて宮仕えするという大変素晴らしい百合でした。」
(1月19日午後2時25分ごろ)
『やさしい中学国語』 村上翔平 学研
トップ進学ゼミへ移籍して2年目。基本的に高校受験の塾であるし、来年以降は大学入試の仕組みが大きく変わるということもあるので、「センター試験の国・数・英は全部解いてみて」、という気力はあんまりない。それでも、国語の出典と設問くらいはチェックしておきたい。
国語の試験終了は午後2時30分。とすると、もう少ししたら問題を見ることができるのだろうか。そう思っていたところへ上の書き込みである。ちょっと解いてみたい。
古文かぁ。長らくやっていないな。(小5Z国語くらいしか国語を受け持っていないので)
こまごましたことはすっかり忘れているものの、雰囲気で読めてしまう、易しい問題だった(←一応これでも大学入試現役時は古・漢は満点予定の満点ゲット)
「古・漢満点予定」とまで言い切れたのはちゃんと根拠があって、たとえば2学期に受けた数回のセンター試験対応模試(河合とYゼミ)では、ほぼ全部満点だったのである。
古文をちゃんと勉強したのは高3に上がるころからである。古文単語と古文常識、それに「マドンナ先生のハートで古文を読む」(うろおぼえ)の3冊を自主的に購入し、ローテーションで通学カバンの中に入れていた。それまでは学校の試験前でさえ古文をやった記憶はない(また成績も良くも悪くもなかった)。
そういう話を高校生に無邪気にしてしまうと、だいたい2種類の反応が返ってくる。
「だって先生は、かしこかったから」
「じゃあ、私も高3からで間に合うんだ(高1高2の間は遊んでいても大丈夫)」
どちらも的を射てはいないと思う。
中学生の時(もっと言うと中1くらいの時)けっこう現代文の文法をしっかりやった覚えがある。システマチックでありながら、それでいてちょっぴり説明に苦しいところがあり、また普段の無意識を意識化させてくれる口語文法はおもしろく、当時好きな単元だったかもしれない。その結果、高校で文語文法をし、品詞分解をして精読をする、という作業が、さほど苦ではなかったのである。(成績がさほどでもなかったのは、単語を覚えていないのと試験勉強をしていなかっただけ)
滋賀県の県立入試、ほとんど古文が出ない(出ても教科書に載っている古文常識か現代仮名遣いが単問で聞かれるだけ)。文法も直接問われることはほとんどない(語法の識別などは読解力があればフィーリングでできてしまう)。
でも、口語文法をかっちり学んでおくと、高1で詰むリスクはぐっと減る。
さて、年末に発売されたこちらの参考書。文法に量を割いていて、古文もかなり分厚い(洛南・東大寺などを受けるのでなければけっこうオーバースペックだ)。
また、現代文の読解問題の解き方も、韻文→物語→評論と章立てされており、それぞれについてわかりやすく事細かに記載されている。さらに眉唾物の変なテクニック(裏ワザ的な)は私の見る限り載っておらず、あくまで正攻法を貫いている。(ただし文学史などでの語呂合わせでおぼえるやつは、あまり好きではない)
その正攻法は、私が学生時代中途半端に得意だったゆえ言語化できていなかった国語という科目の読み方、解き方とほぼ一致している。
あと、国語なのに横書き、先生と中学生の対話形式で進む。(分量の割にサクサク読める)
欠点は持ち歩きには適さないこと(600ページを超える大部である)。
お値段はそれなりであること(参考書3冊買うことを考えたらお手頃だけど)。
問題演習は別途用意する必要があること(うちの塾生は必要ないよ。文法の問題集は入塾時に持たせるし、演習問題はちゃんと解いてくるぶんには何ぼでもあげるから)。
というわけで、ご家庭で座右に置いておくのもおすすめである。
りつくさのみなさんは、自習時に閲覧OK(私の私物なので持って帰らないでね)。ご自由にどうぞ。
国語の点数が安定しない、もしくはもう一つである。とお悩みの人。ともかく活字を追うことに苦痛がないという人であればだが、読み物を読むように知りたいところだけ気楽に読むという使い方をするのがおすすめである。
長文失礼。
「センター古文は姫君に恋してしまったものの狐の自分では迷惑を掛けると思い、せめてもと美しい娘に姿を変えて宮仕えするという大変素晴らしい百合でした。」
(1月19日午後2時25分ごろ)
『やさしい中学国語』 村上翔平 学研
トップ進学ゼミへ移籍して2年目。基本的に高校受験の塾であるし、来年以降は大学入試の仕組みが大きく変わるということもあるので、「センター試験の国・数・英は全部解いてみて」、という気力はあんまりない。それでも、国語の出典と設問くらいはチェックしておきたい。
国語の試験終了は午後2時30分。とすると、もう少ししたら問題を見ることができるのだろうか。そう思っていたところへ上の書き込みである。ちょっと解いてみたい。
古文かぁ。長らくやっていないな。(小5Z国語くらいしか国語を受け持っていないので)
こまごましたことはすっかり忘れているものの、雰囲気で読めてしまう、易しい問題だった(←一応これでも大学入試現役時は古・漢は満点予定の満点ゲット)
「古・漢満点予定」とまで言い切れたのはちゃんと根拠があって、たとえば2学期に受けた数回のセンター試験対応模試(河合とYゼミ)では、ほぼ全部満点だったのである。
古文をちゃんと勉強したのは高3に上がるころからである。古文単語と古文常識、それに「マドンナ先生のハートで古文を読む」(うろおぼえ)の3冊を自主的に購入し、ローテーションで通学カバンの中に入れていた。それまでは学校の試験前でさえ古文をやった記憶はない(また成績も良くも悪くもなかった)。
そういう話を高校生に無邪気にしてしまうと、だいたい2種類の反応が返ってくる。
「だって先生は、かしこかったから」
「じゃあ、私も高3からで間に合うんだ(高1高2の間は遊んでいても大丈夫)」
どちらも的を射てはいないと思う。
中学生の時(もっと言うと中1くらいの時)けっこう現代文の文法をしっかりやった覚えがある。システマチックでありながら、それでいてちょっぴり説明に苦しいところがあり、また普段の無意識を意識化させてくれる口語文法はおもしろく、当時好きな単元だったかもしれない。その結果、高校で文語文法をし、品詞分解をして精読をする、という作業が、さほど苦ではなかったのである。(成績がさほどでもなかったのは、単語を覚えていないのと試験勉強をしていなかっただけ)
滋賀県の県立入試、ほとんど古文が出ない(出ても教科書に載っている古文常識か現代仮名遣いが単問で聞かれるだけ)。文法も直接問われることはほとんどない(語法の識別などは読解力があればフィーリングでできてしまう)。
でも、口語文法をかっちり学んでおくと、高1で詰むリスクはぐっと減る。
さて、年末に発売されたこちらの参考書。文法に量を割いていて、古文もかなり分厚い(洛南・東大寺などを受けるのでなければけっこうオーバースペックだ)。
また、現代文の読解問題の解き方も、韻文→物語→評論と章立てされており、それぞれについてわかりやすく事細かに記載されている。さらに眉唾物の変なテクニック(裏ワザ的な)は私の見る限り載っておらず、あくまで正攻法を貫いている。(ただし文学史などでの語呂合わせでおぼえるやつは、あまり好きではない)
その正攻法は、私が学生時代中途半端に得意だったゆえ言語化できていなかった国語という科目の読み方、解き方とほぼ一致している。
あと、国語なのに横書き、先生と中学生の対話形式で進む。(分量の割にサクサク読める)
欠点は持ち歩きには適さないこと(600ページを超える大部である)。
お値段はそれなりであること(参考書3冊買うことを考えたらお手頃だけど)。
問題演習は別途用意する必要があること(うちの塾生は必要ないよ。文法の問題集は入塾時に持たせるし、演習問題はちゃんと解いてくるぶんには何ぼでもあげるから)。
というわけで、ご家庭で座右に置いておくのもおすすめである。
りつくさのみなさんは、自習時に閲覧OK(私の私物なので持って帰らないでね)。ご自由にどうぞ。
国語の点数が安定しない、もしくはもう一つである。とお悩みの人。ともかく活字を追うことに苦痛がないという人であればだが、読み物を読むように知りたいところだけ気楽に読むという使い方をするのがおすすめである。
長文失礼。
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