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dai さんの日記

 
2018
11月 30
(金)
18:24
テスト直し
本文
『アポロンの嘲笑』 中山七里 集英社文庫


東日本大震災直後、福島県のとある町で起きた殺人事件を端緒に物語は始まる。容疑者はすぐに捕まるが、余震の混乱に乗じて逃走する。逃走中の犯人に感情移入するか、彼を追う刑事に感情移入するか。原子力問題に一石を投じる社会派サスペンスとして読むべきなのだろうが、私の頭の中では読書中ずっとダイハード、あるいはアルマゲドンの音楽が鳴り響いていた。映像化が待たれる。


ところで、定期テストが終わった。

りつくさ中1はテスト直しが提出物になっているようだ。「学校に提出」が課されるとかえっておざなりになってしまいがちなのがテスト直しである。「赤で正解を書いてそれでお終い」となりがちだからである。

学校でそうしろと言われているから仕方がないのだが、「赤で正解を書く」って何とかならないものだろうか(テスト前のワーク提出もそう)。手ばっかりしんどくて、ちっとも賢くなっていない気がするのは私だけ?

そんなわけでテスト終了直後の1回の授業は、テスト直しの仕方すなわちテスト後における勉強の仕方にについてレクチャーし、その場で実践してもらった。


栗東西中の中1数学2学期の期末テストは、平均点を60点くらいに設定しようとしたとみられる普通のテストであった(でも平均点は60点を大きく割り込むんじゃないかな。問題の難易度は今の標準的な中1を買いかぶりすぎだと思う)。

方程式の文章題がちょっとずつひねってあり、特に最後のパズルは初見ではなかなかできないだろう。なお、予告されていた「文章題を作りなさい」は結局出題されなかった模様。80点越えたらよしとしておこうか。

理科なんか平均50点になるようにする、と宣言されていたようでそうなると定期テストの趣旨が変わってこないかな。

また、些末な形式ミスを0点にされるとほんとうに分かっていない子と学習事項が身についているが形式ミスをした子を、少なくとも点数の上では同等に評価することになってしまわないか。そのあたりちゃんと見ていて内申書の評価では区別しているならそれでいいのかもしれないけれど。


いっぽう、

GH2Z数学、「相変わらずの満点ラッシュ」、とまではいかなくて99点や98点の子が目立った。しかしそういう子はテストが返却された瞬間にテスト直しが終わっている。場合によってはテストが返却されるまでにテスト直しが済んでいるのだ。

つまり、何を間違えたか、どう間違えたか、どうすれば次は間違えないか、に意識が行っているのである。テスト直しとはそこを自己分析することなのである。

この点はふだんの宿題も一緒である。「赤で正解を書いてそれでお終い」(=宿題をやったという体裁だけ整えている)にしていると確認テストでひどい目に合うようになっている(さじ加減を失敗することがあるのはごめんなさい)。

性格の悪い私がときどきしか宿題チェックをしないのはそういうことですよ、と念のためGHのZクラス(小5〜中3)の皆さんに申し添えておく。
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