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DANZEN さんの日記
2018
10月
17
(水)
18:55
本文
GH校の小学部には、少しユニークな名前がついたコースがあります。
その名も――
**「膳所コース」**です。
このコースが誕生した背景には、GH校の教育方針の変遷と、それを支える多くのご家庭の声がありました。
2006年、GH校を開校した際の説明会では、「中学受験コースはやりません」と明言したうえで、小学部がスタートしました。
これは奈良本校とは大きく異なる方針でした。というのも、奈良校の目の前には奈良女子大学附属中学があり、自然と中学受験を見据えた指導が中心になっていたのです。つまり、**「非受験コース」**が存在しませんでした。
私自身も、大手塾で中学受験指導の経験を積んできました。しかしそのなかで、小学生が過酷な受験戦争に巻き込まれ、時に心や体を壊してしまう姿も見てきました。
だからこそ奈良本校では、あえて「詰め込みすぎない」カリキュラムを採用。
・スタートは小4から週2回
・小6でも週3回のみ
・1回の授業も最大80分×2=160分まで
このように、できる限り子どもたちの成長を妨げないような設計にしつつ、自主学習を推奨していました。
それでも東大寺をはじめとする最難関校に合格する生徒が出ていたのですから、自信をもって「いい指導ができていた」と思っています。
滋賀でそのような受験指導を再現するのか? という問いに対して、私は考えました。
滋賀県には、いわゆる難関と呼ばれる私立中学校が少なく、県立高校進学が主流です。そこで、「中学受験はしない。ただし、県立トップ校を目指す指導には全力を尽くす」という新たな方針を掲げたのです。
その結果、GH校に通う中学生の成績は大きく向上。開校初年度(といってもはじめは中学3年生を募集しなかったので2年間指導をした生徒たちということになりますが)で、膳所高校合格者5名という実績を残すことができました。
駅前の他塾からの転塾も増え、生徒数は順調に拡大。その流れのなかで、**「弟や妹も預けたい」**という声が多く寄せられるようになったのです。
ところが、小学部の「学習コース」を紹介すると、一部のご家庭からは
「内容が簡単すぎる」
というご意見が出始めました。
上のお子さんが膳所を目指して日々努力しているのだから、下の子にも同じように頑張らせたい――。そんな思いを持つ熱心な保護者の方々が、教材を見て「もっとレベルの高い内容を」と望まれるようになったのです。
特に印象的だったのが、
「中学受験に失敗した子が、地元中学校の上位に多くいることが不安です」
という声でした。
実際、当時の塾生たちはどんどん成績を伸ばしていましたが、いわゆる「中学受験経験者」の存在が壁となっていました。
生徒たちが
「小学校でそんな難しい勉強してないもん!受験してた人たち、ずるい!」
と、ぼやいていたのを覚えています。
中学受験で扱う内容は、理科や社会なども中学校の内容を超えていることが多く、深く学ぶ力や思考力が自然と育まれます。特に算数は、思考のトレーニングとして非常に優秀で、将来の柔軟な発想力にもつながると感じています。
そこで私は考えました。
「中学受験はしないけれど、中学受験で学ぶ内容には触れておきたい」
「地元の公立中学校で、受験経験者に負けない力をつけたい」
「将来、膳所から名のある大学に進むことを見据えて、小学生のうちにその土台を築きたい」
こうしたご家庭のニーズに応えるべく誕生したのが――
「膳所コース」
中学受験はしないけれど、
中学受験の学習を通して、学校では習わない知識にどんどん触れていこう!
というコンセプトのコースです。
「いつまでにここまで詰め込む」といった厳しいカリキュラムではなく、好奇心を刺激し、楽しみながら学ぶことを重視しています。奈良本校での経験を活かし、「柔らかく、でもしっかりと」知識を深めていくスタイルを取りました。
ふり返ってみると、このコースは大成功だったと言えるでしょう。
実際、「膳所コース」出身の中学生の約7割が膳所高校に進学しているのです。
「小学校のときに一度聞いたことがある」――この経験が、思っている以上に大きな力になります。
だからこそ、改めて声を大にして言いたい。
「膳所コース」、本当におすすめです。
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