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ぼびん さんの日記
2018
10月
1
(月)
21:42
本文
台風24号が過ぎ去りまして、秋晴れの中の十月一日。
気持ちよく1週間がスタートできそうですね。
祝日が続いていたので、今日は久しぶりの月曜授業です!足りない月曜日授業は別日で補講があるので安心してください。
※今度は10/9(火)が月曜日の時間割になるので注意してくださいね!
ところで、昨日の台風は皆さん大丈夫でしたでしょうか?
昨日の滋賀は比較的弱い台風でしたね。21号の時は瓦が飛んできたとか、停留所が飛んで行ったとか、信号が曲がっていたとかいろいろ聞きましたが。身近でもあまり被害を聞きませんでした。
なんか今年は台風がよく来ている印象があります。大きな被害を出したからでしょうか?印象に強く残っています。
生徒らも台風の被害については話しているのですが、目下の関心は「学校が休みになるかどうか」。まあそうでしょうね(笑)そして、台風が「ヤバい」のかどうか。(笑)
台風諸元表をみろよ、という感じですが、詳しくやるのは中2ですもんね。台風25号(また一週間後にくるかも!?)も発生しましたし、ちょうどよい機会ですので話しましょうか。
さて、どこから話したらよいものやら(笑)
基本的な知識として、風は高気圧から低気圧に向かって吹くことを覚えましょう。水の流れと一緒。水も高いところから低いところに流れますよね。風も気圧の高いところから低いところに流れ込むのです。
普段の気圧は(これを大気圧というのですが)1013hPa(ヘクトパスカル)となっています。例えば、昨日の台風24号は中心気圧が950hPaでしたから、その差は63hPa。ザックリ言うと、この高低差が大きくなればなるほど風に勢いがつくという事です。
このhPaという単位、もしかしたら馴染みが無い人もいるかもしれません。昔(失礼!)は、mb(ミリバール)という単位を使っていました。昔といっても1992年からhPaですから20代後半以降の人は聞いたことあるかもしれません。
人間は考える葦である、という名言を残したブレーズ・パスカル。彼の功績をたたえて、単位にPaを用いるようになったのです。ゆえに、名前なのでPの字は大文字で書くのです。
1Paは “1平方メートル当たり1N”の圧力です。
これまた1N(ニュートン)なぞという単位が(笑)これも昔は「kg重」といっていた単位になります。
kg重の方がイメージはつかみやすいかもしれません。手の上に1kgのものを置き支える力。これが1kg重になります。
1N(ニュートン)は、質量 1kg の物体に、加速度 1m/s^2 を生じさせるような力の大きさです。
地球上での重力加速度はおよそ 9.8m/s^2ですから、1kg の物体には 9.8 ニュートンの重力がかかっており
1÷9.8≒0.102kg
つまり、1Nは、およそ 0.102 キログラム重。
えー計算し始めて気づきました。これシンドイ・・・(´;ω;`)
読む側もしんどいでしょうが、ここまで来たので、突っ切ります。(笑)
暫しお付き合いくださいませ。(笑)
ザックリ言うと1Nは0.1kg(100g)の物体を手の上に乗せて支える力だと思えばよいでしょう。
つまり、1Paは1平方メートル当たり100g重だと思ってください。
これで計算の要件が出そろいました。
大気圧は約1013 hPa。ヘクトは100という意味ですから
1013hPa=101300Pa→1平方メートル当たり10130kg重(=10t重)
1平方メートル当たり約10tですよ!?そんな力で引っ張られるわけですから渦が出来るのも納得です。当然、これは1平方メートル当たりですから、範囲が広がれば広がるだけかかる圧力も広範囲になっていきます。
台風の中心気圧は、発生当初は1000hPa〜990hPaぐらいで、それから徐々に発達するのが一般的です。それくらいの気圧差で台風が発生するという事ですから、950hPaというのはどれほど強いかわかりますよね?
台風の移動の速さなど、強さに影響を与えるものは他にもあるのですが、まずは一つhPaという切り口で大きさを大体把握できるのです。
過去の台風で言うと、
第2室戸台風/伊勢湾台風なんていう有名な台風があります。
大きな被害をもたらしたことで悪名高いのですが、それらの気圧は上陸時で
第2室戸台風 最低気圧 上陸時925 hPa
伊勢湾台風 最低気圧 上陸時929hPa
なんていう気圧。
そして、被害状況は
第2室戸台風
犠牲者: 202名 負傷者: 4,972 名
住家全壊: 15,238 棟 住家半壊: 46,663 棟
伊勢湾台風
被害状況は犠牲者5,098人
全壊家屋36,135棟
半壊家屋113,052棟
大体イメージがつかめましたかね。
ただ、今回説明したhPaはあくまでも気圧を表しているだけなので、台風の強さや大きさはまた別の話なんです。
例えば、テレビなどで、「猛烈な台風が・・・」とか「超大型の台風が〜」なんて言っていますよね?これらの言葉はまた別の定期があるんです。
猛烈な、とか、超大型なんて言われても正直ピンときませんよね(笑)
これらについてはまた次に〜。
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