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dai さんの日記

 
2017
12月 16
(土)
15:19
りつくさのほんだなだいっ1216
本文
冬期講習の申し込みにこられた小学生のお母さんから、こんなお話をいただいた。

「夏期講習のとき、読書感想文のご指導有難うございました。(提出した作文について)担任の先生からずいぶんほめてもらったようですよ。」

小5の子が塾のほんだなに置いてあった1冊の角川文庫を自分で選んで最後まで読み通したのだから、それだけでも目に見える成長だわな。

良かったですね。作文を書いたのはもちろん(私ではなくて)その子自身ですから。私は横で話を聞いてあげていただけで、添削といえるような大したことはしていないですよ。

実際には、子どもの話を聞いた後、それをどうやって文章にするのか、ということをレクチャーし、目の前で実際に書いてもらったりしていたのである。

これをやるには感情表現を可能とする語彙が必要である。普段の生活の中ではなかなか使わない言葉が、読書をしていると出てくる。それらの言葉を自分のものにしていくことは、発達過程での大事な学習経験である、と思う。


といいつつここで卓袱台をひっくり返すのであるが、読書に何か効用を求めるのは間違っていると思う。もう少し言葉を尽くせば、国語力が…とか読解力が…とかいう効用を求めて読書させてもしょうがない、と思っているのである。もちろん、読んでいるうちに語彙などが増えることは否定しない。ただそれは結果であって、目的ではないのである。

あくまで、読書はエンタテイメントの一つである。
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